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NK総合建築株式会社 スタッフブログ
東京都練馬区で新築・リフォーム/設計・施工の会社、NK総合建築株式会社です。 当社の施工物件やお役立ち情報、スタッフの日々の出来事などご紹介していきます。
重いものを載せる為に床を補強する
こんにちは、営業企画の西です。
秋を迎えて過ごしやすい季節になってきましたね。
皆さま如何お過ごしですか。

今日は『重いものを載せる為に床を補強する』リフォームのご紹介です。
一般的な木造住宅の床でも家族4人が団らんをしていてもビクともしませんね。
ちょっとガタイのいい人が集まっても床が抜けたというニュースはあまり聞きません。
つまり普通に床を作っても100kgや200kg程度であれば何も気にせず生活できるという事です。
ちなみに法的に言うと【180kg/㎡】に耐えることが建築基準法で定められています。


では家庭でも重い家具やたくさんの本などを置く場合はどうでしょうか。
代表的なのは家具だとピアノですね。
アップライトピアノでも200kg↑、グランドピアノだと300kg↑くらいが一般的でしょうか。
これに人間の荷重がかかります。
しかも家具の場合、動かない固定物なので置いたら最後ずーっと荷重がかかり続けます。
理論的に言えばピアノは4本脚で支えているので一点に荷重が集中する訳ではなく、
分散荷重であれば耐えるケースもあるでしょう。
ただ、我々建築サイドとしてはお客様にピアノや大きい本棚を置きたい、
と依頼された場合は床の補強を提案します。
建物は経年で劣化していきますし、地震による外圧なども考慮しなければいけないからです。


今回のご要望は大きなフロアに本棚をたくさん設置したい、というご希望でした。
私が初めて見に行った時は床のカーペットが剥がされていて下地合板が見えている状態でした。


Be (1)

築30年以上経過している住宅でしたので床下地合板もかなりの劣化が見受けられます。

Be (2)

下地の状態が良く、上にのせる荷重が大したことなければ合板の重ね張りなど壊さずに補強する方法もありますが、
今回は本をたくさん置きたい、という事で相当な荷重が想定されています。
そして床下の状況は現状では見えませんが合板の状態からそれなりと思われます。

よって今回は床下地合板を全て剥がし、床下の大引、根太材などを補強しながら作り直すことにしました。

解体の風景

施工1 (2)

全て人力で1枚づつ剥がしていきます。
床暖房が設置されていたので、配管の中の残水を処理しながらそちらも撤去します。

施工1 (1)

解体後の状態です。
一般的な木造住宅の床下地と基本的に同じ構造です。
横に設置されている角材が大引きで9cm角、
その上に載っている小角材が根太でこちらは4cm角でした。

補強の方法はいくつか考えられますが、今回は周辺の扉との関係から仕上がりの高さを替えられないので大引や根太の
数を増やして補強をすることにしました。
大引、根太共に倍の数量にします。

施工2

材料がやってきました。
これが全てではないのですがそれなりの量です。

施工3 (2)

まずは既存の大引の中間に新たな大引を設置することから始めます。
通常は91cm間隔なので今回は≒45cm間隔になります。
根太は全て新しいものに交換します。

施工4 (1)

根太の更新が終わりました。
こちらも通常の倍のピッチで≒15cm間隔の設置としました。
これならば相当な重量でも安心です。
この下地組の上に、下地合板を捨て張りしていきます。

施工4 (2)

合板を張り終えました。
こちらは針葉樹でできている構造用合板です。
主に床下地でよく使用されます。

あとは仕上げにフローリングを張って完成です。

完成

床下では通常の下地組みの2倍の強度にして、仕上げも12mmフローリングと下地合板12mmの2重張りになっています。
これならば本棚を並べてぎっしり本を詰めても問題ないでしょう。

今日は普段みれない床下はどのようになっているのか、
実際の補強例を見ながらご紹介致しました。

それではまた次の機会に( ̄^ ̄)ゞ
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